NFTとは?言葉の意味・実例を解説

NFTとは?言葉の意味・実例を解説

『NFT』とはNon-Fungible Token(のんふぁんじぶるとーくん:非代替性トークン)の略です。

簡単に書くと、「替えが無いこの世で唯一無二の価値を持つトークン」です。

日本語で書いてもよく分かりにくいですね。

そこで今回、ゲームセンターの貸しメダルを例にしてNFTを解説してみました。

そもそものトークンって何?

 

*トークン*(token)とは、辞書によると「しるし」「象徴」「記念品」「証拠品」などの意味があります。ゲームセンターで例えるなら、トークンは貸しメダル

 

ゲームセンターのコインゲームで遊ぶ場合には、現金を貸しメダル機で複数のメダルに交換しますよね。

 

この複数のメダルは、そのゲームセンターで使うことができる「トークン」ということになります。

 

つまり、トークンとは「人為的に価値が与えられた品」ということです。

では、代替性って何?

 

代替性とは、替えが効くってことです。

 

ゲームセンターのメダルで例えると、1枚目のメダルAも2枚目のメダルBもどちらも同じように使えます。

 

最初にゲットしたメダルAも最後にゲットしたメダルBも、使う時はゲットした順番は気にせずに、どちらも同じようにゲームセンターで使うことができます。

 

この状態を代替性があると言います。

 

非代替性とは?

 

非代替性は「替えが効かない状態」ということ。

 

ゲームセンターのメダルに1枚だけ金色がコーティングがされた「金メダル」が発行されたとします。

 

この金メダルはゲームセンタ内では、唯一のメダルとなり、他のコインとは対等に交換できない状態にあるとします。

 

このことを、非代替性と理解しましょう。

非代替性のトークンをまとめると

 

ここまでの話で、ゲームセンターを例にした「非代替性トークン」とはズバリ、「ゲームセンターの金の貸しメダル」ということになります。

 

金の貸しメダルは、手にすることができます。現物のリアルな品です。

 

金の貸しメダルは、リアルな世界における「替が無いこの世で唯一無二の価値を持つトークン」ということもできます。

 

デジタルの世界における代替性トークン

 

デジタルの世界は、ざっくりと文字にすると「0(ゼロ)」か「1(イチ)」の世界です。デジタル情報は、この「0」と「1」で表現されています。

 

デジタルの世界における代替性トークンとは、替えが効く情報と理解できます。例えると、通販サイトで扱われるポイントがこれにあたります。

 

楽天ポイントやAmazonポイントは、オンライン上でも発行され、このデジタル情報は表示される単なる数字でしかありません。

 

しかし、楽天ポイントは、使うことができます。画面を操作して、支払いを選択することで、商品を実際に購入することができます。

 

「価値のあるものと交換できるデジタル情報」「代替性があるトークン」といえます。

 

PayPayなどの電子マネーも代替性トークンですね。

 

非代替性トークン NFT

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。いよいよ最終章「NFT」の登場です。

 

「替が無いこの世で唯一無二の価値を持つトークン」がリアルな世界では金の貸しメダルだったのに対し、デジタルの世界では、「替が無いこの世で唯一無二の価値を持つデジタル情報」ということができます。

 

つまり、替えが効かない数字の情報です。

 

Twitterの創業メンバーの1人であるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏は世界で最初のツイート「just setting up my twttr」(2006年3月22日)をNFTとして販売し、当時約3億円という値段で取引されたことが有名になりました。

 

自分が作った“この”曲であったり、有名な画家が描いた“この”デジタル作品などに唯一無二の電子価値を情報として持たせたもの。これが「NFT」です。

 

“この”っていうのがポイントです。

 

ビープル(Beeple)と呼ばれるアーティストのデジタルアート作品のNFTは約75億円という史上最高額で取引されました。

 

「NFT」化が進んでいる分野

  • デジタルアート
  • 音楽
  • ライブチケット
  • ゲーム
  • コレクションカード

まとめ

 

NFTを使って今まで所有や権利を証明することが難しかった分野で特に活用が進んでいます。

 

・NFTとは、替えが効かない唯一無二のデジタル情報です。
・NFはこれから広がる世界や可能性がまだまだある。
・高額な値段で取引されているものもある
・音楽やアートなど芸術分野において可能性をとても秘めている 

 

音楽はこれまでにも違法コピーや違法ダウンロードといった問題に悩まされてきました。

アートの世界では2次流通市場では、作者本人には1銭もお金が入る仕組みがありませんでした。

NFTは、収益化や権利の主張がデジタル情報によって担保されていく仕組みです。

文化芸術の世界で活用がとても期待されています!これから大注目の仕組みと技術です!!

NFTを学び活用することは、これからの生き方に繋がるほどのインパクトを秘めています。

それでは、楽しく豊かなNFTライフを!!